総合 Exhibition

秋吉風人 “22 Sep 2022”

2022年11月5日(土)– 12月11日(日)

Tram, 2022, single channel video, 50 sec
©Futo Akiyoshi Courtesy of TARO NASU

⼟⽇のみ開廊 12:00 - 19:00

本展は、秋吉風人が2021年より作成している絵具そのものを作品化したシリーズと、そのシリーズに付随する映像による展覧会です。作品を作り上げる過程の中で、絵画はどの瞬間に成立するかという問いに対し、秋吉は絵具という物質自体が既に絵画と成り得ているのではないかという一つの仮定のもと、既製の絵具から自作の色を作り、それを何にも塗らずにチューブという器に戻します。キャンバスなどに塗られ、あるイメージとして表層化するという本来の役割を剥奪されつつも、塗られることを目的に丹念に混色され、新しい名前を与えられた絵具は、器の中で未だ所謂絵画の素材として存在しながら、絵具は絵画か彫刻か、それともただの素材か物質かという問いを投げかけます。

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秋吉風人 Futo Akiyoshi
1977年 大阪府生まれ。名古屋芸術大学大学院美術研究科修了。
2011年より文化庁新進芸術家海外研修制度にてベルリンに滞在、2018年に帰国。
現在は愛知を拠点に活動中。名古屋芸術大学准教授。
近年の主な個展に、2015年「Adherence」(SEXAUER、ベルリン)、2016年「if nothing else」(NON Berlin、ベルリン)、2018年「All for one」(SEXAUER、 ベルリン)、2018年「We meet only to Part」(TARO NASU、東京)、2019年「絵画の何か Part3」(港まちポットラックビル、愛知)、2021年「Purple Green Orange」(TARO NASU、東京)など。主なグループ展に、2010年「絵画の庭─ゼロ年代日本の地平から」(国立国際美術館、大阪)、2011年「あいちトリエンナーレ」(愛知県美術館、愛知)、2014年 「VOCA 展2014」(上野の森美術館、東京)、2016年「19th DOMANI」(国立新美術館、東京)、2018年「視覚芸術百態-19のテーマによる196の作品」(国立国際美術館、大阪)、2019年「アイチアートクロニクル」 (愛知県美術館、愛知)、2022年「色、いろいろ」(豊田市美術館、愛知)など。豊田市美術館や国立国際美術館他、海外でのコレクションも多数。

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