総合 Exhibition

泉太郎 “あへつくり”

2022年5月7日(土)– 6月5日(日)


⼟・⽇のみオープン 12:00-19:00
協⼒:Take Ninagawa


思わぬ出来事(⽔漏れによる)により中断となったCAPSULEにおける展覧会「電源」はオペラシティアートギャラリーにおける泉太郎の個展に合わせて2023年に再開される予定です。
2022年の5/7〜6/9までの間、電源と電源の間を繋ぐように、泉太郎のドローイングと彫刻による展覧会を開催いたします。

「⻑期間の延期となった「電源」が再び⽴ち上がる前に、川底に溜まったり浮きあがったり流されたりして混ざり合いながらも輝く砂利のような関⼼を拾い上げて、いっぺんこの辺りで⾒せてみようと思う。⼀年前の⽔の事故を経て復活したcapusuleの中を⾒回してみたところで、全く濡れてもいないし⽔溜りもないし、濡れた跡も乾いた跡も、⽔のかけらの⼀粒も⾒当たらない。どうやって⽔をすっかり追い出したのだろう。⼲物のように陽や⾵に晒すわけにもいくまいに。⾒えにくいプロセスを強引に「わかろう」として季節やら時間に⾔葉や数字を当てはめるのがこちらのやり⽅だとして、ではこのギャラリーが乾き切るまでのプロセスを区切り尽くして名付けたところで何になるの?という疑問はさておき、さておきというか、その疑問のややこしさを⼀度物⼲し竿に被せて⼲してみて味わいの深いところをジワジワと炙り出してみること、そのうち疑問じたいは空に散ったとしても味は残るというこの不親切な作法。その作法が⽣の感触をヨチヨチ歩きに戻す唯⼀の⽅法だったりしないだろうか。」
泉太郎

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泉太郎(いずみたろう)
1976年奈良県⽣まれ。作品の展開と研究は同軸で⾏われ、その過程で発⽣する摩擦や⽭盾も含んだ作品は、隠されたルールや⼈間を形作る環境についての批評となる。⾝体と映像や画像、⾳響などのメディア間の往来についての問いは、パフォーマンスや映像、写真やドローイングなど、様々なメディアにより提⽰される。
近年の主な個展に、Pan (2017年、パレ・ド・トーキョー、パリ)、突然の⼦供(2017年、⾦沢21世紀美術館、⾦沢)、とんぼ(2020年、Minatomachi POTLUCK BUILDING、愛知)、コンパクトストラクチャーの夜明け(2020年、タケニナガワ、東京)、ex(2020年、ティンゲリー美術館、バーゼル)など。