土・日曜 12:00-19:00
オープニングレセプション:3月14日(土)17:00-19:00 *作家が在廊いたします
協力:WAITINGROOM

Where the river meets the sea
2025, oil on canvas, 1620 × 1620 mm
2026年3月14日(土)から4月26日(日)まで、CAPSULEにて川内理香子による新作個展『Drift of Water』を開催いたします(協力:WAITINGROOM)。川内はこれまで、ドローイング、ペインティング、立体など扱うメディアを拡張させながら、一貫してダイナミックな線の表現を追求してきました。 素材を横断して展開されるその制作は、身体、思考、物質が相互に影響し合いながら立ち現れる「流れ」そのものを捉えようとする試みでもあります。
2025年に黒部市美術館で開催された個展『The shape of water hardens into stone.』において川内は、黒部の風景、とりわけ山から川へ、そして河口の気水域へと至る水の流れに強いインスピレーションを受けました。川と海が混じり合うその場所は、相反する方向の流れが出会う地点であり、また石や魚、無数の要素が混在し、複雑で混沌としながらも、ひとつの大きな調和が保たれています。川内は、そうした状態が自身の制作プロセスそのものと重なると語ってきました。本展『Drift of Water』では、そこからさらに、水が形を成し、定着する以前の、より微細で、遍在する状態へと視点が移されます。水分を含むもの、混ざり合うもの、空気中に漂うもの、反射や集合によって一時的に輪郭を持つもの──川内は「水」を、特定のかたちではなく、あらゆる存在の内外を行き交い、包み込み、やがて循環していく気配として捉え直します。
キャンバスや空間のなかで、身体、思考、素材は互いに浸透し合い、浮かび、沈み、また溶け合います。本展で展示されるのは、そうした制作にも繋がる水の「漂い」の只中を誘発する作品群です。水のように留まらず、飲み干され、再び自然へと返されていくものたちの運動を、ぜひ会場で体感してください。
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アーティスト・ステートメント
水から生まれるもの。
水分を含むもの。
水は混ざり合うもの。
空気にも含まれているもの。
その集合や反射で実体があるように浮き出てくるもの。
雨。
雨から生まれるもの。
雨によって育つもの。
全ての中に含まれる水分。
それらを包み込むように存在している、その周りの空を漂っている水分。
その水分もまた、体に、大地に、飲み干され、自然の水や空気中に再び返される。
川内理香子(2026年2月)

PAPAYA, 2025, oil on canvas,
2273 × 1818 mm

River tree, 2025, oil on canvas,
910 × 727 mm

Bridge of the rainbow, 2025, oil on canvas,
380 × 455 mm
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作家・川内理香子について
1990年東京都生まれ。2017年に多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻油画コースを修了し、現在は東京を拠点に活動しています。
川内は、食への関心を起点に、身体と思考、自己と他者といった相互関係の不明瞭さを探究しています。食事・会話・セックスといった多様なコミュニケーションの場面において見え隠れする自己や他者をモチーフに、ドローイングやペインティングをはじめ、針金、樹脂、ネオン管、大理石など多岐にわたるメディアを横断しながら作品を制作しています。制作を通して「捉えがたい身体や目に見えない思考の動きを線に留めている」と本人は語っています。
近年の主な展覧会として、個展『Humans and Tigers』(2025・WAITINGROOM・東京)、 個展『The shape of water hardens into stone.』(2025・黒部市美術館・富山)、個展『Inner Vector: 11, 72, 2154』(2025・Beyond Gallery・台北)、グループ展『開館5周年記念展 ニュー・ユートピア―わたしたちがつくる新しい生態系』(2025・弘前れんが倉庫美術館・青森)、個展『Paintings & Drawings - Food, Animals, Organs, Plants, Bodies, etc, everything outside me is everywhere in the air, I breathe them in, I breathe them out.』(2024・Van der Grinten Galerie・ケルン)、個展『Under the sun』(2024・アニエスベー ギャラリー ブティック・東京)、グループ展『日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション』(2024・東京都現代美術館・東京)、個展『Even the pigments in paints were once stones』(2023・WAITINGROOM・東京)、個展『The Voice of the Soul』(2023・ERA GALLERY・ミラノ・イタリア)、グループ展『Body, Love, Gender』(2023・Gana Art Center・ソウル・韓国)、グループ展『平衡世界 ‒ 日本のアート、戦後から今日まで』(2023・大倉集古館・東京)、グループ展『アーツ前橋開館10周年記念展 ‒ New Horizon 歴史から未来へ』(2023・アーツ前橋・群馬)などが挙げられます。また、2014年『第1回CAF賞』では保坂健二朗賞、2015年『SHISEIDO ART EGG』参加の際はSHISEIDO ART EGG賞、2021年『TERRADA ART AWARD 2021』では寺瀬由紀賞、2022年『VOCA展2022 現代美術の展望 ‒ 新しい平面の作家たち -』では大賞のVOCA賞を受賞するなど、
若手ながら確かな実力を持つ注目の作家です。
川内 理香子
1990 東京生まれ
2015 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻 卒業
2017 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究領域 修了
現在東京を拠点に活動中
https://rikakokawauchi.com/
個展
2025
「Humans and Tigers」WAITINGROOM(東京)
「Jump Over」anonymous bldg.(東京)
「The shape of water hardens into stone.」黒部市美術館(富山)
「Inner Vector: 11, 72, 2154」非畫廊 Beyond Gallery(台北、台湾)
「Please Don’t Disturb」CADAN有楽町(東京)
2024
「softest chain」鎌倉画廊(神奈川)
「Paintings & Drawings - Food, animals, organs, plants, bodies, etc, everything outside me is everywhere in the air. I breathe them in, I breathe them out.」Van der Grinten Galerie(ケルン、ドイツ)
「Under the sun」アニエスベー ギャラリー ブティック(東京)
2023
「Even the pigments in paints were once stones」WAITINGROOM(東京)
「The Voice of the Soul」ERA GALLERY(ミラノ、イタリア)
「human closely」Lurf MUSEUM(東京)
「line & colors」N&A Art SITE(東京)
2022
「Make yourself at home」日本橋三越本店 三越コンテンポラリーギャラリー(東京)
「Colours in summer」銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(東京)
「Lines」Van der Grinten Galerie(ケルン、ドイツ)
2021
「Empty Volumes」WAITINGROOM(東京)
「afterimage aftermyth」六本木ヒルズA/Dギャラリー(東京)
2020
「drawings」WAITINGROOM(東京)
「drawings」OIL by美術手帖(東京)
「Myth & Body」日本橋三越本店 三越コンテンポラリーギャラリー(東京)
2018
「human wears human / bloom wears bloom」鎌倉画廊(神奈川)
「Tiger Tiger, burning bright」WAITINGROOM(東京)
2017
「Something held and brushed」東京妙案ギャラリー(東京)
「NEWoMan ART wall Vol.7『Easy Chic Pastels』」NEWoMan ART wall(東京)
2016
「Back is confidential space. Behind=Elevator」WAITINGROOM(東京)
2015
「コレクターとアーティスト vol.1」T-Art Gallery(東京)
「第9回 shiseido art egg : 川内理香子展」資生堂ギャラリー(東京)
主なグループ展
2025
「Plastic Love」Galerie Marguo(パリ、フランス)
「新収蔵作品展/コレクション+ 女性アーティスト、それぞれの世界」アーツ前橋(群馬)
「開館5周年記念展 ニュー・ユートピア―わたしたちがつくる新しい生態系」弘前れんが倉庫美術館(青森)
「S.F collectionの一瞥 vol. 2」N&A Art SITE(東京)
2024
「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」東京都現代美術館(東京)
「奇数ソックスとノード / Nurturing Nodes in the Nook of an Odd Sock」アートギャラリーミヤウチ(広島)
「collection #08」rin art association(群馬)
「カンヴァスの同伴者たち 高橋龍太郎コレクション」山形美術館(山形)
「2023年度第4期コレクション展」愛知県美術館(愛知)
2023
「The Hints 今と未来を⾒つめる12の視点」三井住友銀行東館1F アース・ガーデン(東京)
「Body, Love, Gender」Gana Art Center(ソウル、韓国)
「AWT FOCUS:平衡世界 日本のアート、戦後から今日まで」大倉集古館(東京)
「アーツ前橋開館10周年記念展『New Horizon―歴史から未来へ』」アーツ前橋(群馬)
「TRANSFORMATIONS: MATERIAL AND DISSOLUTION」Van der Grinten Galerie(ケルン、ドイツ)
「Paper Whispers」Schönfeld Gallery、(ブリュッセル、ベルギー)
「Good Morning Japan」Nassima Landau Art Foundation(テルアビブ、イスラエル)
「2022年度第3期コレクション展」愛知県美術館(愛知)
2022
「OKETA COLLECTION『YES YOU CAN -アートからみる生きる力-』展」WHAT MUSEUM 展示室B(東京)
「OKETA COLLECTION: THE SIRIUS」スパイラルガーデン(東京)
「VOCA 30 Years Story / Tokyo」第一生命ロビー(東京)
「VOCA展2022」上野の森美術館(東京)
2021
「TERRADA ART AWARD 2021 ファイナリスト展」寺田倉庫 G3-6F(東京)
「抽象 Abstraction by CADAN」伊勢丹新宿店アートギャラリー(東京)
2020
「-Inside the Collector’s Vault, vol.1- 解き放たれたコレクション展」WHAT MUSEUM展示室B(東京)
「10TH」WAITINGROOM(東京)
「Input / Output」銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(東京)
「個性の開花Ⅱ ポスト伊作世代~昭和から平成~文化学院を巣立った人々」軽井沢ルヴァン美術館(長野)
「Spinner Markt(スピナーマルクト)」スパイラルガーデン(東京)
2019
「写真」3F/3階(東京)
「drawings」ギャラリー小柳(東京)
2018
「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 2020 ミュージアム・オブ・トゥギャザー サーカス」渋谷ヒカリエ 8/COURT(東京)
2017
「spiral take art collection 2017『蒐集衆商』」スパイラルガーデン(東京)
「NEWSPACE」WAITINGROOM(東京)
「ミュージアム・オブ・トゥギャザー展」スパイラルガーデン(東京)
「平成28年度第40回東京五美大連合卒業・修了作品展」国立新美術館(東京)
2016
「Stereotypical」GALLERY PARC(京都)
2015
「デッドヘンジ/エステティック」HIGURE 17-15 cas(東京)
2014
「第1回CAF賞入賞作品展」TABLOID GALLERY(東京)
「That I shall say goodnight till it be morrow」新宿眼科画廊(東京)
2013
「凸展」TKPシアター柏、アートラインかしわ2013(千葉)
「Home Made Family」CASHI冷蔵庫内(東京)
「Sleep No More」多摩美術大学芸術祭(東京)
2012
「OTHER PAINTING XI」Pepper's Gallery(東京)
「凸展」そごう柏店、アートラインかしわ2012(千葉)
「ドーナツのない穴」多摩美術大学芸術祭(東京)
アワード
2022年 VOCA賞
2021年 TERRADA ART AWARD ファイナリスト 寺瀬由紀賞
2015年 第9回 shiseido art egg賞
2014年 第1回CAF賞 保坂健二朗賞
マネックス証券主催 ART IN THE OFFICE 2014
パブリックコレクション
弘前れんが倉庫美術館、青森
アーツ前橋、群馬
株式会社三井住友銀行、東京
愛知県美術館、愛知
第一生命保険株式会社、東京
高橋龍太郎コレクション、東京
マネックス証券、東京